暗譜して練習する
年々物覚えも悪くなって、Youtubeで何回か見ただけの歌をカラオケで歌おうと思っても歌えなかったりとかすると、あれー年取ったなー、って思いますよね。思いますよね。バイオリンの課題曲も、最後の最後まで教本をガン見しながらじゃないと弾けない。暗譜なんてムリムリ。子供の頃ピアノを習っていたころの記憶だと、これだけ繰り返し練習したらなんだかんだ自然と暗譜しちゃってたと思うんだけど、今はそれができない*1。音階ですら、急に教本を見ないで弾こうとするとどこでシフトするかわからなくなっちゃったりして。これは指番号で楽譜を読んでいるという別の問題もあるけども*2。
こういうやり方で長いこと練習していると、あれこれ甘くなってしまうようだ。音程であったり、弓の角度や重みのかけかたであったり。フレーズの部分練習すら教本をガン見してるので、脳がそっちに持っていかれてしまうんだろう。試しに、いつもいまいちよく弾けてない、ごく短いフレーズを暗記して、目からの情報を完全にシャットアウト(焦点を合わせないだけでOK)して、延々繰り返して練習してみると、聴こえてくる聴こえてくる・・・音程の粗、ボーイングの悪さによる雑音、あ、今肩が上がったな、これはまずい、などなど。
でそこで確信に変わった。なんかうまくならないのって、この教本ガン見が諸悪の根源なんじゃないのか。目に楽譜を追わせてるだけで、こんなにたくさんのヘタクソシグナルに気付けなくなるなんて。発表会の時も、暗譜してからの練習でかなり修正できてたし。子供たちは普通に暗譜して練習してるので、やっぱりこういうところでも差がついてしまうのかな。
でも、やろうとすれば数小節くらいなら今でもすぐに暗譜できることはわかった。というより、教本ガン見でも、練習を繰り返すうちに素材はほぼ頭の中に入っていて、あとはつなげるだけの状態にはあるんだと思う。子供のころはこのつなげる作業が特に意識しなくてもできてたんじゃないかな。脳科学とかの専門的な事はよくわからないけど、なんとなくそんな気がする。
近頃は課題曲も長くなってきて、1曲まるまる暗譜するのはやっぱりおっさんの脳には大変かなーと思うんだけど、うまく弾けない数小節を抜き出してならできそう。スケールなんかはさっさと覚えて、目を使わずに弾けるようになってからが本当の練習ってところだろうか。